母乳(おっぱい)が『良い』理由
赤ちゃんが小さくて、母乳で育てられるか不安もあると思いますが、もちろん未熟児も母乳で育てられます。
「母乳育児成功の10か条」と「赤ちゃんにやさしい病院」
おっぱいの不思議
未熟児を出産したママからは未熟児に必要なおっぱいが出ます。
誕生して間もない頃、未熟児の赤ちゃんは自分の口からおっぱいを飲むことが出来ません。ママがまだ病院に入院していた頃、看護師さんが初乳をしぼりにきてくれました。
この初乳(出産後3日以内のおっぱいのこと)は赤ちゃんに必要なものがたくさん含まれているので、赤ちゃんの唇に付けて来ますからね〜、と。
初乳に含まれる免疫物質(分泌方IgA抗)がたくさん含まれていて、消化管や気管の粘膜からの細菌やウイルスの進入をふせいてでくれます。
初乳は冷凍して、あとから飲ますこともできます。
我が家の場合は、胃まで入れたチューブから注入するという方法がしばらく続きました。
不思議なことに、未熟児のママからのおっぱいには正期産産んだときよりもタンパク質、カロリー、ミネラルが多く含まれています。小さな赤ちゃんの最大の応援団が、おっぱいなんですね。
また、その成長段階によっておっぱいの成分が、変化します。
自分の赤ちゃんに最適な母乳
をつくっているのです。
自分で飲めるようになるまで
呼吸器をつけているなど、小さな赤ちゃんは自分で嚥下することができませんので、胃まで入れてあるチューブを通じて
おっぱいを飲みます。
写真は、おっぱいの時間の前に、前回のおっぱいの消化できなかった分を確認しています。
3〜4時間後ごとの母乳の時間、毎回チェックします。
消化できていれば、量を増やす目安になりますし、出来ていない状態が続けば、消化管の検査なども必要になるのかも知れません。
最初は、0.5ml/回 × 8回 が1日の量でしたが、それが1mlへ、1.5mlへと増えていくのが、とても大きな楽しみでした。飲んだ量が増えれば、体重も増えます。
写真が非常にみづらいのですが・・・・真ん中の金属からぶら下がっているシリンダーの中に母乳が入っています。
これで1.5mlくらいのときでしょうか。
自然の重みで、チューブを通って胃の中へと入っていきます。したにかすかに、顔が見えますね。
ただ、この方法だと、短時間で胃の中におっぱいが入っていくため、量が増えてくると赤ちゃんへの負担が増えます。
量が増えてきたら、シリンダーを機械にセットし、30分から45分程度をかけてゆっくりと押し出しながらの注入になります。
写真が、母乳を押し出すシリンダーと機械です。
この機械は小さな赤ちゃんへの点滴の際にも使用されます
まだ飲めないけれど、綿棒でチュッチュすることができます
口に呼吸器がついていて、飲むことはできなくても、味見(?)をすることはできます。
綿棒の先に母乳を浸し、口に持っていってあげると、チュッチュと、吸ってくれます。
まさに、本能ですね。初めて、大ちゃんのご飯のお手伝いができたとてもうれしい瞬間でした。
25日目 701gのときでした
写真は鼻の呼吸器になって、顔が隠れてしまっている大ちゃん。綿棒でおっぱいをなめるのが大好きです。
だんだんと、物足りなくなり綿棒を話しても、口を動かしたりして、欲しいよ〜とせがんできます。
おしゃぶりも、必要なアイテムになってきます。
自分で飲めるようになりました
まだ保育器の中にいるときですが、哺乳瓶で少しずつ練習をしていきます。
綿棒で口を動かして、少しですが飲み込む練習も出来ているので、結構上手に飲むことができました。
保育器を卒業したら、いよいよ、お母さんから直接授乳となります。
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