超未熟児(超低出生体重児)育児ブログやNICU(新生児集中治療室)の様子を紹介。未熟児と超未熟児について知っておきたい基礎の知識

小さな赤ちゃん応援センター(未熟児育児情報など)

HOMEタカラモノ(ブログ)成長の様子(写真集)NICUでの出来事足跡長(掲示板)お役立ち情報

未熟児・超未熟児について知っておきたい基礎知識

小さく生まれた赤ちゃんの特徴

体の機能が未熟なまま生まれるため、弱い部分があります。

 通常、赤ちゃんはママのお腹の中に約40週の間いますが、これは外で生きていくのに必要な機能を備えるためです。
 大体、妊娠36週くらいで体の機能のほとんどはできますので、在胎週数が36週の前か後によって赤ちゃんの体に備わる機能が違ってきます。

 たとえば、肺の機能は32週ごろに出来上がります。
 32週より前に生まれると、呼吸の障害が心配されます。
 肺サーファクタント(肺を開いてくれる物質)が完全には作られていないので、酸素が必要量送られない呼吸窮迫症候群(こきゅうきゅうはくしょうこうぐん)や未熟児無呼吸発作を起こしやすいと言われます。

 同じく32週より前に生まれた赤ちゃんは網膜の血管がまだ出来上がっていないので、未熟児網膜症になることがあります。酸素の不足や、呼吸器による酸素の過剰などで起こりやすくなるようです。
 失明の危険は非常に確率的には少なく、23~24週で生まれた赤ちゃんにまれに起こるようです。
 
 多くの場合には経過を見ながら、時にレーザー治療などで様子を見ることになるそうです。

 また、病気から身を守る免疫物質の多くは妊娠後期にママの胎盤から移行するので、受け取った免疫物質が少なく、自分で免疫物資(抗体)を作り出す力が弱い上、白血球の働きも不十分です。これは早く生まれれば生まれるほど傾向が強まります。
 初乳、母乳をあげることと、カンガルーケアで、免疫力の強化をすることができます。



















  

生理的体重減少の回復に時間がかかります。

 赤ちゃんは生まれた後、体重が減少します。これは、汗やおしっこが排出されることによるもので、正期産の場合にも起こる生理的体重減少といわれるものです。

 正期産の場合だと1〜2週間程度で、体重が出生体重くらいまで回復しますが、未熟児の場合には母乳を十分に飲めないこともあり、回復にかなりの時間がかかる事もあります。
あせらず赤ちゃんのペースで大きくなってもらいましょう。
 
 また、黄疸が強くでる傾向があり、光線療法などの治療や、場合によって交換輸血が必要なケースもあります。

 他にも、未熟児は皮膚が薄いため、そして小さいので体の体積と表面積の比率からも体表から熱が逃げやすいです。体温を作り出す力も弱いので、保育器の中で温度を一定に保ってあげることが必要になります。
 
 頭蓋内出血や、腸が破れやすいなど、弱い部分もたくさんありますが、信じて、一つ一つのヤマを超えられるように赤ちゃんを応援してあげてください。小さな赤ちゃんの生命力はとても強いものです。
 ママ・パパのタッチやダッコ、カンガルーケアも待っていると思います。

未熟児・超未熟児を持つパパ・ママお役立ち情報へ

 サイト内のページへのリンク(一部)

 超未熟児、大ちゃんが生まれた日(2009年7月)  小さな赤ちゃんについて知っておきたい基礎知識
 カレンダー形式で見る、大ちゃんの成長の記録  小さな赤ちゃんが生まれる原因は様々です
 おっぱいの不思議な力と哺乳方法の変化  未熟児で誕生する赤ちゃんは年々増加傾向にあります
 新生児に良く出る黄疸と光線療法を経験しました  未熟児って? 体重、週数別の呼び方
 小さな赤ちゃん大喜びのカンガルーケアの様子  未熟児の赤ちゃんの成長曲線はこちらから
 604gで誕生した大ちゃん入院中の写真を公開  気になるNICU入院の費用はこちら
 超未熟児、大ちゃんも大きく成長し、沐浴を体験  未熟児育児のブログへのリンクと最新記事を紹介

Copyright (C)未熟児ブログ・育児情報など「小さな赤ちゃん応援センター」 . All Rights Reserved.

ホームページテンプレートのpondt