カンガルーケア
ママ・パパと赤ちゃんの肌をつけてのダッコをカンガルーケアと呼んでいます。
肌と肌のふれあいが、赤ちゃんを落ち着かせてくれます。
ママ・パパにとっても、赤ちゃんとの絆を深める時間です。
赤ちゃんは直接ダッコされ、目を合わせたり、声をかけられることで、とても満ち足りた様子を見せてくれます。
カンガルーケアの効果として・・・
・赤ちゃんの眠りが深くなり、起きている時も穏やかに。
・規則的で安定した呼吸になります。
・順調な体重増加が見られます。
・母乳保育が進みます。
・常在細菌をもらい、免疫も強くなります。
そもそもカンガルーケアは、コロンビアで誕生したもので、保育器の買えない貧しい病院で誕生した未熟児の赤ちゃんのケア方法です。このとき、赤ちゃんの状態が安定し、世界中のNICUに広まったとされているようです。
最新の医療技術ももちろん必要ですが、カンガルーケアのような、触れ合い、を赤ちゃんは求めているのですね。
最初はなれずに泣き始めたのですが
10分か15分くらい経過するとだんだんと慣れてきてくれるのがわかります。
スヤスヤと胸の中で眠る姿は、ほんとに可愛いです。
保育器の窓からしか触れなかったときを思い返せば、ダッコやカンガルーケアができるようになるのは、赤ちゃんにとっても、パパ、ママにとってもうれしい出来事です。
大ちゃんの場合には呼吸器をつけていた時期からカンガルーケアが出来ましたが、慣れるまでは20分程度の短い時間しかできませんでした。なれると、1時間とか1時間半くらい、連続して出来るようになりました。
いいこともたくさんある、カンガルーケアですが、いつでもどこでも最高のモノ、になり得るものというのはないもので、デメリットというか、十分に注意しなくてはならない部分もあります。
未熟児で生まれた赤ちゃんはNICUの保育器の中で温度が一定に保たれ、看護師さんやお医者さんの許可がでて初めて、待ち焦がれたカンガルーケアができるわけですが、保育器の外にでるということは、最大の難関は『冷え』です。
低温状態にさらされるのは赤ちゃんにとっての最大の敵。いくらお父さん、お母さんの体と密着するといっても、ほとんど裸の状態。十分に管理された状態で臨む必要があり、安易なカンガルーケアの実施は危険です。
カンガルーケアの注意点について言及しているホームページは
こちら。
注意すべきを注意して、抱きしめてあげたいですね☆
カンガルーケアを紹介している本
小さく生まれた赤ちゃんのカンガルーケア
(歴史や現状、美しい写真もたくさん)
カンガルーケア―ぬくもりの子育て小さな赤ちゃんと家族のスタート
(カンガルーケアの意義・母子にもたらす影響など)
NICUでの出来事に戻る