友達の奥さんが妊娠したということで、かばんにこのマークをつけています。最近は結構有名ですよね、このマーク。
大ちゃんママが妊娠していた時も付けていました。
電車で1時間くらいの通勤、大変だね〜、気をつけてねっていう話をしているときに
「降りる人がいるから半分くらいは座れるよ」
という会話に。
「え? 席ゆずってくれないの?」
「通勤時間は、ゆずってくれないよ〜。」
「みんなだって勝ち取った席から・・・」
「都会の電車はそんな感じだよ」
・・・衝撃でした。
いや、別にこのマークをつけている人は、席をゆずってくれと言うために付けているわけでもないし、確かに通勤時間は、だれだって座りたい。でもな〜という程度なのですが、ショックを受けた大ちゃんパパなのです。
僕は譲ります。
この前、気づくのが隣の人より一瞬遅く、隣の人が譲り、、、しまった〜と、意味のない罪悪感に。
・・・それはいいとして、、、命の始まりという、生まれてくる子の人生でもっとも大事な時期を、命をかけて守っている妊婦さん。お腹が目立たない、安定期に入る前こそ、、、座って、無理をしないでほしいな。
男には一生わからぬ、妊娠中の気分・気持ち・体調だから、男目線じゃ説得力ないかも、ですが。
座席争いに非常にシビアなアフリカのバスですが、妊婦と老人には優しかった。マタニティーマークも、シルバーシートも当然ありません。
誕生と死が、見える距離にあるアフリカだから、なのか。
誕生も死も、見えない場所に隠されてしまった日本だから、なのか。リアリティーがない。
アフリカでバスに乗っているとき、後ろの席の妊婦さんが産気づいたことがあります。
「産まれる〜〜〜」
「イタイ〜〜〜〜〜!!!」
と叫びながら、周りのおばちゃん達に体を支えられ、
「泣くんじゃないよ!!」 「そんなんじゃ母ちゃんになれない」
と怒られながら、泣き叫ぶ妊婦さん。
バスが止まり、砂を一掴み、布スカートに包む。痛みが治まるという、オマジナイ。
その後も泣き叫びながら、バスは町へ向かった。その後はわかりませんが、無事を祈りたい。
席を譲るのが正解だ、というつもりはありません。
譲らなくてもいいけど、一声かけるとか、なにか出来ることもあるかもしれない。そういうことを言いたいのです。
手の届く範囲の人には、このマークの意味を伝えようと思います。
2010.09.01